スマホのウイルス感染。どうやって確認できる?ウイルス除去と予防策を紹介。
[掲載日]2018/09/19 1302 -

とても危険なスマートフォンのウイルス感染。
スマホをロックして使用不能にし、ロックの解除と引き換えに高額なお金(身代金)を要求してくる「ランサムウェア」といった悪質な手口だけでなく、水面下でデータを盗み続けるような気づきにくいスマホウイルスも増えています。
セキュリティアプリを導入していない人は、既に気づいていないだけでスマホウイルスに感染しているかもしれません。
ウイルスに感染しているかどうか調べるにはどうしたらいいのでしょうか。
気づきにくいスマホウイルスとはどのようなものなのか、またスマホウイルスに感染しているかどうか確認する方法、スマホウイルスを除去する方法を紹介します。
気づきにくいスマホウイルスとは?
サイバー犯罪者は、気づかれないようにウイルスを感染させ、ユーザーが気づかないのをいいことに裏で様々な犯行を行っているので、放っておくととても危険です。
機器に詳しくない人は特に、普通にスマホを使っているだけでは、ウイルス感染したことに気づくことが難しいでしょう。
そのため、被害がどんどん広がってしまい、気づいたときには手遅れになるケースも多いです。
次のような症状が出ていないか、まずチェックしてみてください。
- スマホが勝手に動いている気がする
- データ通信使用量の消費が明らかに増えた
- 入れた覚えのないアプリがインストールされている
- スマホのデータが勝手に消えてしまった
このような症状が出た場合、次のようなウイルスに感染している可能性があります。
個人情報を収集するタイプのウイルス
最も多いのは、電話帳などの個人情報を盗むタイプのウイルスです。
個人情報は、買い取る業者が存在しお金になるため、サイバー犯罪者のターゲットにされています。
目に見えないバックグラウンドで、個人情報など様々なデータを盗み、勝手に外部へ送信し続けています。
データ通信料がやたら増えたなと思ったら要注意です。
盗撮・盗聴を目的としたウイルス
遠隔操作アプリは、紛失・盗難にあった端末を、パソコンでの遠隔操作によりロックしたり探すことができる便利なアプリなのですが、悪用されることがあります。
入れた覚えがないのに勝手に遠隔操作アプリがインストールされている場合があり、遠隔操作でカメラやマイクを起動させて、盗撮・盗聴しています。
中には、知人や元交際相手など身近な人が、こっそりインストールしてストーカー行為を行う例もあります。
日頃から、見覚えのないアプリが紛れていないか、アプリの管理・整理をしっかりとしておくことが重要です。
スマホがウイルス感染してるか確認する方法
いつでもどこでもインターネットを閲覧でき、自由に好きなアプリをインストールできるスマホは、いつウイルスに感染してもおかしくない状況です。
スマホがウイルス感染してるか確認するには、セキュリティアプリで本体をスキャンすればわかります。
スマホにセキュリティアプリを入れていない場合は?
ウイルス感染を早く確認したいからといって、無料のウイルス対策アプリを慌ててインストールするのは危険なのでやめましょう。
スマホウイルスの多くは、無料のアプリ経由で感染するため、インストールは慎重に行う必要があります。
ウイルスを駆除するアプリだけでなく、電池を長持ちさせたり、パフォーマンスを良くするクリーナーアプリといった便利な機能を持っているように見せかけた悪質な不正アプリも存在しているため、注意が必要です。
ウイルスバスター、マカフィー、ノートンといった信頼できるセキュリティアプリを入れたり、携帯キャリア各社が行っているセキュリティサービスに加入するのがオススメです。
- 【docomo】あんしんセキュリティ(月額使用料200円)
- 【au】ウイルスバスター(月額使用料372円)
- 【SoftBank】スマートセキュリティ(月額使用料300円)
パソコンにセキュリティソフトを導入するのはもはや当然となっているように、スマホにもセキュリティ対策は必須です。
スマホがウイルスに感染した可能性が高い場合、どうすればいい?
スマホにセキュリティ対策をしておらず、ウイルスに感染した可能性が高いという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
スマホのセキュリティアプリで除去する
スマホウイルスはセキュリティアプリで除去することができますから、信頼できるセキュリティアプリを導入しましょう。
不審なアプリがあればアンインストールする
見覚えのないアプリを見つけたり、感染源と思われるアプリが予想できる場合は、そのアプリをアンインストールすることでウイルスを除去することができます。
スマホを初期化する
感染源のアプリがわからないというような場合や、とりあえず手っ取り早くウイルスを除去したいという時は、スマホやSDカードの「初期化」をすることで解決できます。
ただ、これにもデメリットがあり、初期化するとスマホは出荷の時の状態に戻ってしまいますから、スマホやSDカードに保存されている大切なデータも消えてしまうことになります。
初期化する際は必ずバックアップを取っておきましょう。
また、ログインIDやパスワードが既に漏れている場合は、アプリをアンインストールしても、スマホやSDカードを初期化したとしても再度アプリをインストールされてしまう恐れもあるため、ログイン情報を変更した方が安心です。
買い替えを検討する
スマホの初期化と同様、新しいスマホに買い替えることでも解決することができます。
性能面や、電池の消耗が気になり出しているなら、買い替えを検討するのもありかもしれません。
スマホのウイルス感染を防ぐために注意すべきこと
セキュリティアプリ対策をする
スマホのウイルス感染を防ぐ最も有効な方法は、ウイルスの侵入を防いだり、検知して駆除する機能を持つセキュリティアプリ、セキュリティサービスを利用することです。
パソコンにセキュリティソフトを入れるのが当たりまえであるように、スマホにもセキュリティ対策は必須です。
もしかするとパソコン以上に個人情報が入っているという人も多いのではないでしょうか。
自分だけでなく登録している知人にも迷惑がかかることになりますから、ウイルス対策は万全にしておきましょう。
アプリ入手は必ず正規サイトで
正規のGoogle Playや、キャリア各社が運営するサイト以外からアプリを入手するのは危険です。
Androidでは、提供元不明の危険なアプリをインストールできないように設定できるので、間違ってインストールしてしまわないようにこの機会にしっかりと設定しておきましょう。
- 「設定」⇒ユーザー設定の「ロックとセキュリティ」をタップ。
- 提供元不明のアプリ(状態不明のアプリのインストールを許可する)のチェックをはずす
これで、Google Play以外の提供元不明の危険なアプリをインストールできなくなります。
Google Play以外のサイトからアプリを入手したい場合は、設定をいったん解除しなくてはならないのですが、Google Play以外からアプリを入手するのは危険ですし、特にネット関係に疎い人だと判断が難しいと思いますので解除するのはやめておきましょう。
アプリが要求する権限を必ずチェックする
アプリをインストールする際に表示されるアプリが要求する権限。
よく確認せずに「許可」していませんか?
例えば、地図アプリに「連絡先リスト」や「SMSメッセージへのアクセス」は必要でしょうか?
写真加工アプリに「位置情報」は必要でしょうか?
アプリ本来の機能には明らかに不要な権限を求めてくる場合や、電話帳・メールアドレス・履歴情報など個人情報へのアクセスを要求するアプリのインストールは慎重に行ってください。
怪しいアプリはインストールしない
著作権を侵害しているようなアプリにも要注意です。
例えば、著作権がからむ音楽や画像、動画を無料で取り放題というような魅力的すぎるアプリにはなんらかの裏があるかもしれないと考えるのが妥当です。
動画再生アプリを装ってスマホに入りこみ、個人情報を盗み出した例もあります。
開発元やレビューも、必ずチェックする習慣をつけましょう。
スマホは安易に貸さない
疑いたくはないですが、身近な人が「遠隔操作アプリ」などをこっそりインストールする可能性もゼロではありません。
端末ロックのパスワードやパターンは、推測できるようなものは避け、複雑なものにしたり、定期的に変更するようにしましょう。
怪しいメールは無視する
たとえ、発信者が知り合いだったとしても、迷惑メール(スパムメール)の添付ファイルやURLは、開くとウイルスに感染する可能性が高いので開いてはいけません。
その知り合いのスマホがすでにウイルス感染していて、その連絡先リストを利用してメールを送信してくる可能性もあるからです。
無料Wi-Fiに注意
とても便利で助かる無料Wi-Fiですが、暗号化されていない場合も多いのです。
「鍵マーク」がついていないWi-Fiアクセスポイントは、暗号化されていませんから、接続する場合は、通信内容が筒抜けになる可能性があるので注意しましょう。
「鍵マーク」がついていないWi-Fiを利用して、サイトにログインしたりすると、ログイン情報が漏れてアカウントが乗っ取られる可能性もあります。