スマホにウイルス対策が必要な理由と、セキュリティアプリの上手な選び方。
[掲載日]2018/10/31 631 -

パソコンにセキュリティソフトはもはや当たり前の時代ですが、スマートフォンのウイルス対策はしっかりと行っていますか?
電話にウイルス対策が必要?と不思議に思う人も中にはいるかもしれません。
スマホにも、パソコンと同様にウイルス対策が必要なんです。
スマートフォンにウイルス対策が必要な理由
スマートフォンは今や、本来の電話機能がおまけに感じてしまうほど便利になりましたよね。
いつでもどこでもインターネットに繋ぐことができ、手軽に写真や動画を撮影して保存できるうえ、パソコンと簡単に同期できます。
支払いやポイントカードとして使える「クレジット機能」や、スマホとSuicaがひとつになった「モバイルSuica」もあります。
朝は、スマホのアラームで目覚め、スマホでニュースをチェックし、スケジュール管理や銀行振り込み、レシピアプリで夕飯の献立まで、スマホひとつあれば何でもできてしまいます。
スマホを紛失したら何もできなくなってしまうのでは?と心配になるほどです。
人によってはパソコン以上に個人情報が詰まっているかもしれませんね。
サイバー犯罪者に狙われているスマートフォン
自分は、電話やメールしか使わないから大丈夫!と思っている人もいるかもしれません。
日常的にインターネットを閲覧したり、アプリをインストールしたり、SNSを利用している人と比較すると、ウイルス感染する確率は確かに低いでしょう。
しかし、ウイルス感染経路は複雑化しており、知人から送られてきたメールだからと安心してURLをクリックしたり、添付ファイルを開くことでもウイルス感染することがあります。
これは、知人がウイルスを送りつけてきたというわけではなく、知人のスマホがウイルスに感染し電話帳を盗まれたことにより起こっている可能性が高いです。
このように、自分がウイルス感染しなければ大丈夫とはいいきれず、さらに自分のスマホがウイルス感染して電話帳が盗まれれば、登録してある人たちにも迷惑がかかってしまいます。
自分が知らないうちに加害者になってしまう危険もあります。
特にAndroidスマホは、サイバー犯罪者のターゲットになっているため、セキュリティ対策は必須です。
Androidスマホはウイルス感染しやすい?!
iPhoneよりAndroidの方がウイルス感染しやすいという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
Androidがウイルス感染しやすい理由は、アプリの審査基準がiPhoneよりも緩く、アプリ公開のハードルが低いからです。
そのため、ウイルスを仕込んだ危険な不正アプリが紛れ込んでいる可能性が高いのです。
- 怪しいサイトは閲覧しない
- アプリのインストールは正規のGoogle Playでのみ行う
- メールのリンクやファイルは安易に開かない
- 偽の警告画面(フェイクアラート)に騙されない
ウイルス感染を防ぐには、上記のような対策はもちろん必要ですが、ウイルス感染経路も日々複雑化、悪質化しているため、最も有効な方法は、大手携帯キャリアのセキュリティサービスを利用するか、信頼できる会社のセキュリティアプリを導入することです。
スマホのウイルス対策アプリの機能
スマホのウイルス対策アプリは、ウイルスを検知して除去するのはもちろんですが、そのほかにも便利な機能がついている場合が多いです。
具体的にはどのような機能がついているのでしょうか。
ウイルスの検知に関する機能
不正アプリの検知
スマホウイルスは、アプリ経由で感染することがあるため、不正アプリを検知してブロックしてくれる機能は重要となります。
Webフィルタリング
Webフィルタリングは、アクセスしようとするWebサイトの安全性をチェックし、危険性の高いWebサイトへのアクセスに警告を表示する機能です。
Wi-Fiの安全チェック
無料で利用できるフリーWi-Fiを利用する人も多いと思います。
通信速度の向上などを理由に、中には暗号化されていないWi-Fiアクセスポイントがあります。
暗号化されていないということは、サイバー犯罪者に通信内容が筒抜けになる可能性があるということです。
Wi-Fiの安全チェック機能は、暗号化されていないなどリスクがないかチェックし、危険度が高い場合に知らせてくれる機能です。
プライバシーやパフォーマンスに関する機能
SNSのプライバシー保護
SNSの投稿から住所、学校、会社が特定され、ストーカーや空き巣などの犯罪に悪用されてしまうことがないように、投稿の公開範囲やタグ付の許可設定など、SNSのプライバシー設定の安全性を判定してくれる機能です。
紛失・盗難対策
持ち歩くことの多いスマホですから、紛失や盗難の心配がありますよね。
紛失や盗難の際に、スマホの位置情報の取得や、遠隔からのロックやデータ消去を行ったり、アラームを鳴らすことができたりします。
保護者による使用制限
保護者が、不適切なWebサイトをフィルタリングしたり、使わせたくないアプリの起動を制御することができる機能です。
パフォーマンス管理
ウイルス対策とは直接関係ありませんが、バッテリーが少なくなったりメモリの使用量が大きい場合に、消費量の激しいアプリを終了させる機能、内部ストレージのクリーンアップ機能、データ通信量が上限を超えないように監視する機能などがついているアプリもあります。
スマホにオススメのウイルス対策は?
スマホのウイルス対策として最も有効な方法は、大手携帯キャリアのセキュリティサービスを利用するか、自分で信頼できる会社のセキュリティアプリを導入することです。
大手携帯キャリアのセキュリティサービスを利用する場合
大手携帯キャリア3社(docomo・au・SoftBank)でスマホを購入した場合、セキュリティサービスを利用することができます。
docomo・au・SoftBankでそれぞれどのようなセキュリティサービスを行っているか順番にみていきましょう。
【docomo】あんしんセキュリティ(月額使用料200円)
ウイルスや不審なプログラムを検知できる「セキュリティスキャン」は、docomoのホームページで「あんしんスキャンアプリ」をインストールすれば無料で使うことができます。
「あんしんセキュリティ」に申し込むことで、セーフブラウジング(危険サイト対策機能)、プライバシーチェック(個人データ確認支援機能)、セーフWi-Fi(危険Wi-Fi対策機能)、「データ保管BOX」のウイルススキャン、「迷惑メールおまかせブロック」、「あんしんナンバーチェック」が利用できるようになります。
【au】ウイルスバスターfor au(月額使用料372円)
Androidスマホ向けウイルスを検知、侵入をブロックし、危険なサイトやアプリから守ってくれるセキュリティサービスです。
auスマートパスに加入していれば、無料で使用できます。
不正サイトへのアクセス規制および警告表示、フィッシング詐欺やワンクリック詐欺など危険なWEBサイトへのアクセスをブロックするWeb脅威対策機能もついています。
【SoftBank】スマートセキュリティ(月額使用料300円)
「スマートフォン基本パック」に加入している場合は、申し込み不要、月額使用料無料で使用できます。
アプリケーションにウイルスが含まれていないか検出する「セキュリティスキャン機能」、個人情報の漏えいから保護する「プライバシーチェック機能」のほか、バッテリーの消費を抑え処理速度を向上させる「バッテリーセーバー機能」がついています。
「スマートフォン基本パック」に加入していると、「スマートセキュリティ」だけでなく、インターネット利用時に、ワンクリック詐欺などの危険なサイトを検知したり、悪意のある偽物サイトや不正サイトから守ってくれる「Internet SagiWall」も無料で使用できます。
自分で信頼できる会社のセキュリティアプリを導入する場合
スマホのウイルス対策アプリは、無料のものから有料のものまで、そしてその機能も様々です。
自分でウイルス対策アプリをインストールする場合は、何を基準に選んだらよいのでしょうか。
無料のウイルス対策アプリは要注意!
Google Playを見てみると、無料のウイルス対策アプリがたくさんヒットします。
「Google Playから入手すれば安心だろう」「無料だから・・・」「ランキング上位だから・・・」という理由で安易にインストールしてしまうのは危険です。
正規のアプリストアだからといって、100%信頼できるアプリとは言い切れないのが現状で、無料のウイルス対策アプリの中には、ウイルス対策とは名ばかりの詐欺まがいのアプリも存在しているからです。
アプリのレビューを参考にする人も多いと思いますが、サイバー犯罪者が、ウイルス感染させて乗っ取ったパソコンやスマホを遠隔操作し、不正アプリを高評価する例もあるので、開発元の情報と照らし合わせることが大切です。
こういったことや、安全性や機能性を考慮すると、やはり信頼できる会社の有料アプリがオススメです。
【スマホウイルス対策】オススメの有料アプリはコレ!
実績のある会社の有料アプリは、新種のウイルスへの対応も迅速なので安心です。
設定や操作についてわからないことがあれば、電話、メール、チャット、LINEで24時間、問い合わせができるなど、サポートもしっかりしていますので、スマホ初心者にもオススメです。
【マカフィー】マカフィーモバイルセキュリティ
「docomo」と「SoftBank」のセキュリティサービスにも提供されているため信頼度は抜群の「マカフィーモバイルセキュリティ」。
危険なサイトをブロック、保護されていないWi-Fiの警告、アプリの安全性評価、不要な着信や受信メールのブロック、データ使用量を監視するといったウイルス対策はもちろん、デバイスの処理速度を向上させバッテリーの消費を抑えるクリーンアップ機能、データのバックアップ機能、バッテリーの残量がなくなる前のスマホの位置情報を自動的に保存する機能など、豊富な機能を持つセキュリティアプリです。
変わった機能としては、紛失したり盗難に遭った場合、スマホを所持している人物を本人に気づかれずに撮影し、スマホの位置情報と一緒に知らせてくれる「CaptureCam」があります。
1年版⇒3,065円(税込)。14日間お試しの無料版あり。