パソコンが真っ黒い画面で停止しちゃった!トラブルの原因と対処方法を解説。
[掲載日]2018/11/28 8623 -

パソコンの電源を入れたけどいつまで経っても黒い画面のままで動かない・・・こんなトラブルが起きたときはどうしたらよいのでしょうか。
そもそも、パソコンが黒い画面のまま停止してしまうのはなぜなのでしょうか。
その原因と、対処法をまとめました。
パソコンが黒い画面で停止してしまった原因とは?
パソコンが黒い画面で停止してしまった主な原因はこの3つです
- パソコンの部品の故障
- Windowsのシステムの不具合
- Windowsの更新直後
パソコンの部品の故障が原因であれば、部品交換が必要になってきますので、メーカーやパソコン修理業者に修理の依頼をしなくてはなりません。
Windowsの更新直後は、ビデオカードを更新するために黒い画面になってしまうことがありますが、通常は数分から30分で改善します。
数分から30分、時間をおいても改善されない場合や、Windowsシステムの不具合が原因であれば、自分で回復させることができます。
このように、黒い画面で停止してしまった場合、その原因によって対処法も変わってきますから、原因の見極めが重要になってきます。
原因の見極めなんて、専門家じゃないしわからないよと言いたくなる気持ちはわかりますが、実は簡単に見分けられる方法があるんです。
黒い画面で停止した原因はこうやって見極めよう
パソコンが黒い画面で停止してしまった原因が、パソコンの部品の故障なのか、Windowsシステムの不具合なのか、簡単に見分ける方法があります。
それは、パソコンを再起動し、画面をよく見ることです。
「黒い画面のまま停止しているのに、どうやって再起動するの?」と思いますよね。
再起動のやり方は簡単です。
まず電源ボタンを数秒間長押しして、強制的に電源を落とし、もう一度、電源ボタンを押せば再起動することができます。
パソコンの電源を入れた時、普通はまず最初に「VAIO」「dynabook」などのメーカーロゴがモニターに表示されますよね。
再起動してみて、このメーカーロゴが画面にきちんと表示されるかどうか確認してください。
メーカーロゴが表示されずに、黒い画面のままで停止している場合は、パソコンの部品の故障が原因である可能性が高いです。
メーカーロゴは正常に表示され、その後で、黒い画面のまま停止している場合は、Windowsシステムの不具合と考えられます。
黒い画面の原因がパソコンの部品の故障である場合
パソコンを再起動してもメーカーのロゴすら出てこない場合は、パソコンの部品の故障である可能性が高いです。
パソコンに出てくるメーカーロゴは、マザーボードの「BIOS」というプログラムによって表示されています。
つまり、メーカーロゴが表示されないということは・・・
- マザーボードの「BIOS」に問題が起きた
- バックアップ電池が劣化してしまっている
- モニターの故障
といったことが考えられますが、いずれにせよ、解決するためには専門的な知識や技術が必要になります。
何度か再起動を試しても変化がない場合は、メーカーやパソコン専門の修理業者に修理を依頼した方がよいでしょう。
黒い画面の原因がWindowsシステムの不具合である場合
メーカーロゴが正常に表示された後に黒い画面のまま停止してしまうのは、Windowsシステムに不具合があると考えられます。
パソコンの操作に自信がない初心者は、最初からメーカーや修理業者に相談する方が確実ですが、Windowsシステムの不具合は、Windowsに備わっている機能を使用することで、自分で解決することが可能です。
では、どのような方法で解決できるのか解説していきます。
画面は真っ黒だけどカーソルが動かせる場合
画面は真っ黒だけどカーソルが動かせる(表示されている)場合は、タスクマネージャーが起動できるか試してみてください。
「CTRL」「SHIFT」「ESC」の3つのキーを同時に押す
タスクマネージャーが起動したら、「ファイル」⇒「新しいタスクの実行」⇒「新しいタスクの作成」の名前入力欄に「explorer.exe」と打ち込んで「OK」をクリックすると、いつものデスクトップ画面が表示され回復することがあります。
パソコンの起動時ではなく、使用中に突然真っ黒い画面になって停止してしまった場合でも、タスクマネージャーで解決できる場合があります。
使用中のプログラムによって画面が黒くなっている可能性があるからです。
この場合は、タスクマネージャーを起動させたら、トラブルが起きる直前まで使用していたプログラム選択し、「タスクの終了」をクリックしてみてください。
再起動を何度か繰り返してみよう
パソコンの起動時に黒い画面で停止してしまった場合は、再起動を繰り返すことで解決できる場合があります。
通常、強制再起動を3回繰り返すと、Windowsの自動修復機能(スタートアップ修復)が働く仕組みになっているためです。
スタートアップ修復は、パソコンが正常に起動しなくなったトラブルをチェックし、必要に応じて自動で修正を行うプログラムです。
ただ、画面が黒くなるトラブルでは、スタートアップ修復が自動で始まらないこともあるので、その場合はセーフモードでの起動を試してみてください
Windowsのスタートアップ修復をセーフモードで起動させる(Windows10の場合)
- パソコンの電源を入れ、メーカーのロゴが表示されたら電源ボタンを長押しして強制的に電源を落とすという作業を2~3回繰り返す
- Windowsの自動修復画面が表示されたら、画面右下にある「詳細オプション」をクリックする
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」⇒「詳細オプション」⇒「スタートアップ修復」を選択する
- 再起動後のスタートアップ設定画面で、セーフモードを有効にする
セーフモードの起動後はウイルスチェックもしたほうが安心
稀にウィルスが原因で画面が黒くなってしまうこともあります。
セーフモードで起動できたら、セキュリティソフトをアップデートし、ウイルススキャンを実行しておくと安心です。
スタートアップ修復でもダメな場合
スタートアップ修復でもWindowsが起動しなかった場合は、「システムの復元」を行います。
システム復元とは、Windowsのシステムツールの1つで、パソコンをトラブルが起きる前の状態に戻すことができる機能です。
システムの復元は、スタートアップ修復を実行するときの画面と同じ「詳細オプション」にメニューが用意されていますので、スタートアップ修復が失敗したときにはぜひこちらも試してみてください。