iPhoneでLINEのトーク履歴を復元できる?!「iCloud」を利用した復元方法を解説!
[掲載日]2018/10/23 1910 -

iPhoneを機種変更する時、LINEのアカウントや購入したスタンプなどは、簡単に移行することができますが、LINEのトーク履歴が消えてしまってショックを受けたという人も多いのではないでしょうか。
iPhoneでLINEのトーク履歴を復元できる方法があったら嬉しいですよね。
実は、iPhone版のLINEアプリには、LINEのトーク履歴を復元できる機能があるのをご存じですか?
ここでは、iPhoneでLINEのトーク履歴を復元する方法について解説します。
iPhoneでLINEのトーク履歴を復元できるって本当?
iPhoneの機能を使えば、LINEのトーク履歴を復元することができます。
ただし、LINEのトーク履歴のデータを事前にバックアップしていることが前提です。
事前にバックアップしていないLINEのトーク履歴は、消えてしまうと復元することはできないので注意してください。
iPhoneでLINEのトーク履歴をバックアップする場合は、Appleが提供しているクラウドサービス「iCloud」を利用するのがオススメです。
iCloudを利用すれば、機種変更する時はもちろん、iPhoneの不具合などで初期化しなければならない事態に陥ったときも、LINEのトーク履歴を復元させることが可能になります。
そもそも「iCloud」とは?
iCloudとは、Appleが提供しているクラウドサービスです。
メールや写真などのデータをインターネット上に保存し、他の端末のデータと同期させることができ、同じApple IDでサインインすることで、iCloudの様々なサービスを利用することができるようになります。
iCloudの便利なところは、パソコンと接続しなくても自動でバックアップが作成される点です。
iCloudは、「設定」⇒アプリの「iCloud」を開いて、Apple IDとパスワードを入力すれば利用できるようになります。
LINEのトーク履歴をバックアップする場合
LINEのトーク履歴をバックアップする場合は「iCloud」のサービスのひとつである「iCloud Drive」を使用します。
iPhoneのホーム画面から「設定」⇒「iCloud」をタップ⇒Apple IDでサインイン⇒「iCloud Drive」をオンにします。
iCloud Driveを初めて利用するときは「アップグレード」をタップします。
「iCloud Drive」にLINEのトーク履歴をバックアップする方法
iPhoneのホーム画面から「LINE」を起動します。
左上の歯車アイコン⇒「トーク」⇒「トークのバックアップ」⇒「今すぐバックアップ」をタップすると、バックアップが実行されます。
ただ、無料で使用できるストレージ容量は5GBと少ないため、データの全てをバックアップするのは難しいでしょう。
いざ「iCloud」から復元しようとした時に、容量オーバーで最新のデータがバックアップされておらず復元できなかった・・・ということも起こるかもしれません。
バックアップしたいデータが多い場合は、ストレージ容量を増量することもできます。
iPhoneでLINEのトーク履歴を復元してみよう
iPhoneでLINEのトーク履歴を復元するには、古いiPhoneと新しいiPhoneでそれぞれ操作が必要になります。
【トーク履歴の復元手順その1】古いiPhoneの操作
- iPhoneのiOSと、LINEアプリを最新版にアップデートしておく
- iCloud Driveがオンになっていることを確認する
- LINEのアカウント引き継ぎ設定をする
- LINEを開きトーク履歴を「iCloud Drive」にバックアップする
LINEのアカウント引き継ぎ設定では、LINEを開き「左上の歯車アイコン」⇒「アカウント引き継ぎ設定」⇒「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。
LINEのトーク履歴のバックアップは、LINEを開き「左上の歯車アイコン」⇒「トーク」⇒「トークのバックアップ」⇒「今すぐバックアップ」をタップで実行できます。
LINEのトーク履歴のバックアップが完了したら、新しいiPhoneの作業(LINEアカウントの引き継ぎ)にうつります。
【トーク履歴の復元手順その2】新しいiPhoneの操作
- iCloud Driveがオンになっているか確認する
- iPhoneでLINEを起動する
- メールアドレスとパスワードを入力してログインする
- 「以前使用していた端末ではLINEを利用できなくなります。またログインするとトーク履歴は削除されますがよろしいですか?」と表示されるので「OK」をタップ。
- 利用登録画面で、電話番号を入力する
- SMSで届いた認証番号を入力する
- 「トーク履歴をバックアップから復元」をタップする
- LINEが連絡先へのアクセスを求めてくるので「OK」をタップする
わかりやすい動画がありましたので、参考にしてみてくださいね。
iPhoneでLINEのトーク履歴を復元するときの注意事項
「iCloud Drive」により簡単に復元ができるようになったものの、完全に復元するためには注意しなければならないこともあります。
ストレージ容量に注意
iCloudの無料容量は5GBまでです。
iCloudののストレージ容量を有料プランに変更していない場合、5GB分しかバックアップができません。
写真や動画などが多かったり、LINEのトーク履歴のデータサイズが大きい場合、5GBではバックアップしきれておらず、完全に復元できないケースもあります。
作業前にはアップデートを
LINEのトーク履歴の復元作業を行う前には必ず、iPhoneのiOSと、LINEアプリを最新版にアップデートしておきましょう。
古いバージョンでバックアップしたデータでは、復元作業中にエラーが起こったり、LINEのトーク履歴が復元できなくなる可能性があるからです。
最新バージョンのiOSになっているかどうかは、「設定」⇒「一般」⇒「ソフトウェア・アップデート」で確認できます。
Wi-Fi環境が必須
LINEのトーク履歴の復元では、データ通信量がかさむため、Wi-Fi接続が必須です。
Wi-Fiの速度にもよりますが、数時間かかることもあり、Wi-Fiの接続が切れると、データの一部が復元できないことがあるため注意が必要です。
画像や動画は完全に復元はできない
トーク履歴の画像や動画は、バックアップの対象外となっているので、縮小サムネイルのみが復元されます。
そもそも、LINEでやりとりした画像や動画は、一度も拡大表示をせずに一定の期間を過ぎてしまうと、サムネイルは残りますがオリジナルサイズの画像は読み込めなくなってしまいます。
画像をタップすると「すでに削除・有効期限切れの画像のため、保存できません」と表示されます。
LINEでやりとりした画像や動画をオリジナルサイズで残しておきたい場合は、画像が送られてきたときにタップして拡大表示し、ダウンロード保存しておきましょう。
トーク履歴を復元できるチャンスは一度だけ
iPhoneは、Androidと違い、LINEのトーク履歴を復元できるのは、LINEにログインした直後の一度だけです。
iPhoneで「iCloud Drive」をあらかじめオンにしておかないと、LINEで引き継ぎ作業を進めていっても「トーク履歴をバックアップから復元」という項目が表示されないため、注意が必要です。
Androidに乗り換える場合は復元できない
iPhoneからAndroidに乗り換える場合には、LINEのトーク履歴を復元することはできません。
LINEのトーク履歴が復元できるのは「iPhone同士」「Android同士」の場合だけです。
iPhoneからAndroidに乗り換えるが、どうしても思い出として残しておきたいという場合は、テキストデータで別途保存したり、スクリーンショットの画像で残しておく方法はどうでしょうか。